楽天SKUプロジェクトとは

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2023年6月以降、楽天市場ではSKUプロジェクトが始まります。このプロジェクトは、商品をSKU(Stock Keeping Unit)単位で詳細に分類し、最大で6つのバリエーションの組み合わせを設定できる新機能です。これまでは2つのバリエーションしか表示できませんでしたが、SKUプロジェクトにより、商品ページの表現力が大幅に向上します。この新機能について詳しく見てみましょう。もし前回までのブログを読んでいなければ、まずはこちらをご確認ください。

 

SKUプロジェクトで“ほしい”が見つからないユーザーの課題を大幅改善

 


 

 

 

異なる価格帯の商品を1つのページに掲載できる

 

このアップデートの中で注目すべき点は、異なる価格帯の商品を1つのページに表示できるようになることです。たとえば、サイズやカラーが異なる商品があり、一部のバリエーションが人気で他はあまり売れない場合を考えてみましょう。従来の楽天市場では、価格が異なる商品を1つのページで同時に表示することはできず、異なるページを作成する必要がありました。しかし、SKUプロジェクトにより、商品ごとに異なる属性を設定できるようになります。これにより、同じ商品ページ内で人気商品を高価格で表示し、不人気商品を低価格で表示することが可能になります。たとえば、Tシャツで黒のLサイズが人気で、赤のSサイズがあまり売れない場合、1ページ内で黒のLサイズを3,000円で、赤のSサイズを1,500円で表示できます。

 

また、多くのユーザーがまとめ買いをする消耗品に関しても、数量ごとに異なる価格を設定できます。たとえば、ミネラルウォーターを販売している場合、1本単位での価格を150円、12本セットでの価格を1本あたり130円、24本セットでの価格を1本あたり100円など、数量ごとに価格を変えて1つのページに表示できます。

 

さらに、パソコンやゴルフクラブなど、細かなスペックに応じて価格が異なる商品に関しても、価格ごとに1つのページに異なるスペックの商品を掲載できます。たとえば、パソコンの場合、内蔵メモリー、SSD、CPUの性能に応じて価格が異なりますが、各スペックごとに価格を設定できます。同様に、ゴルフクラブのようにシャフトの種類、グリップ、その他のオプションが複数設定できる商品についても、価格をスペックごとに調整して1つのページで表示することが可能です。

 

 

最大6つのバリエーションで表現力が向上

 

異なるスペックを持つ商品ごとに異なる販売価格を設定できる機能は、以前からAmazonで提供されていました。ただし、従来のシステムでは、バリエーションの設定は通常、縦横の2つの軸に制限されており、それ以上のバリエーションを作成することが難しかったり、特定の項目名でしか設定できなかったため、細かいスペックに合わせたカスタマイズが難しい場合がありました。しかし、楽天市場のSKUプロジェクトは非常に柔軟性が高く、あらゆる商品カテゴリに対して、自由に最大6つのバリエーションを組むことができます。この点で、どの商品でも同じ基準で多彩なバリエーションを作成できる点が優れています。

 

 

既存システムとの連携を確認する

 

この新しい機能は素晴らしいものですが、導入に際して確認すべき重要なポイントがあります。それは、既存のシステムとの連携です。たとえば、複数のオンラインストアで在庫連携システムを使用している場合や、統合的な注文処理システムを使用している場合、SKUプロジェクトがこれらのシステムと正しく連携できるかどうかを事前に確認する必要があります。

 

ネクストエンジンやクロスモールなど、広く利用されているプラットフォームでは、この新機能への対応が比較的早く行われる可能性が高いでしょう。しかし、独自に開発されたカスタムシステムを使用している場合は、注意が必要です。なぜなら、この新機能は商品の詳細情報を扱うため、正確な在庫の連携と価格設定の取り込みが必要です。それがうまく行かないと、在庫不足や誤った価格で顧客に請求される可能性があるためです。したがって、在庫数や価格に関連する重要な部分が適切に連携できるかどうかを確認するために、事前に慎重にシミュレーションを行うことが不可欠です。

 

 

今後の活用法

 

新機能を効果的に活用するために、今から考慮すべきポイントがあります。これまで以上に細かいバリエーションを組み立てられ、それぞれの販売価格を個別に設定できるようになることで、どのようにこの機能を活用できるか、そしてどのように販売戦略を構築するかを考えておくことが重要です。

 

まず、スペックごとに異なる商品ページを作成している場合、どの商品を1つのページに表示し、どの商品をどのように分割して登録すべきかを検討する必要があります。どの基準でSKUを分けて登録することで、単価や売上を最大化できるかを事前に検討しましょう。また、異なる価格帯の商品を1つのページに表示することで、広告費を効率的に使えるようになるかもしれません。

 

異なる価格帯の商品を1つのページで販売できる機能は、既にAmazonで導入されており、ユーザーに分かりやすい表示方法を検証する際に参考にすると良いでしょう。

 

この新機能を利用した商品ページの導入は、2023年6月頃から段階的に開始されていますが、早期に対応することで競合他社に先駆けて利益を上げる可能性が高まります。しっかりと準備を進め、競合他社に遅れを取らないように心がけましょう。

 


 

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