楽天SKUプロジェクトは対応すべき？

By Satou Yoko, 2023年8月03日

2023年4月から進行中の楽天市場のSKUプロジェクト。商品管理をSKU単位で行い、価格の異なる商品を同一ページで扱えるようになります。

今回の記事ではSKUプロジェクトの概要、対応すべきかどうかについて解説します。もし前回までのブログを読んでいなければ、まずはこちらをご確認ください。

楽天SKUプロジェクトは、SKU単位での商品登録とデータ保持を可能にすることで、買い手が欲しい商品を検索しやすくし、価格違いの同一商品を比較検討できるプロジェクトです。

これまでの楽天市場では、商品のサイズや色、価格が異なるとページのURLが変動したり、異なる商品ページが表示されることがありました。その結果、買い手が欲しい商品を見つけるのに手間がかかり、商品購買意欲の低下やショップページからの離脱が起きることがありました。

楽天SKUプロジェクトによって、色やサイズ、価格が異なっても1つの商品ページにバリエーションを表示できるようになりました。これにより、買い手が欲しい商品を簡単に見つけやすくなります。

さらに、商品の比較検討がページ内で行われることで、購買スピードの向上や離脱率・購入率の改善が期待されます。また、異なるSKUのまとめ買いが促進されることも期待されます。これにより、ショップの付加価値向上が見込まれます。

EC事業者にとっても、楽天SKUプロジェクトによって商品SKU単位での資産管理が運用しやすくなり、販売実績を含めた効率的な商品管理が可能になります。

楽天SKUプロジェクトは既に実施されており、移行するタイミングについては楽天市場から店舗に案内があります。移行に関するお知らせは楽天市場からRMSのお知らせ配信を通じて届きますので、店舗はその内容を確認する必要があります。

楽天SKUプロジェクトへの対応は強制ではありません。ですが、楽天市場側は移行を推奨しているため、将来的なショップ表示形式やユーザーサービスへの影響を考慮すると、対応することがオススメです。

特に物流面から見ると、SKUを用いた管理方法を利用している倉庫側のシステムとの統一が重要であり、物流の委託や発送代行を検討している場合はSKU対応が運用やシステム管理面で有利です。

ショップ側と倉庫側のシステムの単位が異なるとデータ変換やオリジナル設定に手間がかかりますが、SKUプロジェクトに対応することで統一が実現できます。

これまでのアップデートでは、対応したショップが有利になる例が見られ、楽天配送認定ラベルの獲得にもSKUプロジェクト対応が条件となっているため、将来の優遇措置も予想されます。そのような背景から、楽天SKUプロジェクトへの対応が推奨されます。

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