ファッション通販サイト・タグ付け実験6か月後の変化とは?

Case studyE commerce
By Satou Yoko, 2023年1月16日

 

AIタッガー™を導入後、ショップへの訪問者数を倍に増やしたファッション通販サイトへ、6か月後のフォローアップを行いました。楽天市場でのパフォーマンス向上効果は、まだ続いているのでしょうか?

 


 

このストアについて

 

このストアは日本の有名なファッション通販ブランドで、楽天市場のストアを通じて洋服を販売しています。レディース、メンズ、子供服からアクセサリーまで、幅広い層の商品を取り扱うブランドです。こちらの記事で、AIタッガー™による3か月間のケーススタディを紹介しています。

 

共同調査への経緯

 

楽天市場での営業において特に問題はなく、おおむね満足していたこのストアですが、さらなる躍進を図るための改善策を探していました。3か月のケーススタディでタグ付けの効果が証明されたため、他の商品にもタグ付けを行うことでさらなる改善が見られることを期待していました。 

 

改善策

 

LISUTO(株)からのフォローアップを求め、さらに長期でケーススタディを続けることになりました。

 

調査方法

 

前回はタグ付けの効果を実証するため、特定の商品にタグを付けて、PV(ページビュー/閲覧)数とユニークユーザーの訪問数を比較しました。今回はそれに加えて売り上げの変化も見ていきます。

 

一度目のケーススタディ終了後、期間を6か月に延長して実施されました。始めの一か月目の2022年3月をベンチマークとして比較の対象にしています。

 

ケーススタディをするにあたり、もっとも閲覧されている商品上位1000品を観測の対象としています。

 

ケーススタディの結果

 

結果は予想した通り、AIタッガー™によってタグ付けした商品はタグなしの商品と比べ、すべてのパフォーマンスに向上が見られました。

 

PV数

 

有名なファッション通販ブランドでECモールページビュー数アップ

 

ページ閲覧数は疑いの余地なくタグ付けがパフォーマンスを上げることを実証しています。4月はタグなしの商品が8%低下している中、タグありの商品は同じレベルを保っています。

 

そこからの数か月はさらに顕著な差を見せつけました。5月はタグありの商品が50%もの増加を見せ、タグなしの商品は22%も低下しています。差は6月にはさらに大きくなり、タグありの商品は58%の増加、タグなしの商品は18%もの低下を見せています。

 

7月はさらに大きな効果がありました。タグなしの商品が引き続き27%低下している中、タグありの商品は126%もの増加に成功したのです。最終月の8月は、タグありの商品が39%の増加、タグなしの商品は42%の低下を見せています。

 

平均では、タグありの商品はタグなしの商品に比べ、78.24%ものページ閲覧数増加に成功しました。

 

ユニークユーザー訪問数

 

有名なファッション通販ブランドでECユニークユーザー訪問数アップ

 

期待通り、ユニークユーザー数もPV数を反映した形となりました。4月はそこまでの変化はなく、タグありの商品は3月とほぼ変わらず、タグなしの商品も8%の低下にとどまっています。

 

5月は、タグありの商品に追い風が吹き始め50%の増加となりました。タグなしの商品は同月、22%の低下を見せています。この流れは6月にも続き、タグありの商品は58%増加、タグなしの商品は18%の低下となりました。

 

7月は、タグありの商品が125%もの増加を見せて、3月から大幅なユニークユーザーを獲得している中、タグなしの商品は27%低下してしまっています。8月はタグなしの商品の低下が、最大の41.5%にのぼり、タグありの商品はその間も40%の増加に成功しています。

 

平均では、78.38%の差を付けてタグありの商品はユニークユーザー数増加に成功しました。

 

売り上げ

 

有名なファッション通販ブランドでEC売り上げアップ

 

売り上げも同様に、タグ付けの効果を示す結果となりました。4月はタグなしの商品もわずかに上昇を見せていますが、タグありの商品の19%増加にはかないません。この差は5月にはさらに広がり、タグなしの商品がわずかな上昇をしている中、タグありの商品は63%もの増加に成功しました。6月も同様に、タグなしの商品は3月からあまり変化していませんが、タグありの商品は47%売り上げを増加させています。

 

7月は、ついにタグなしの商品の売り上げ低下が始まった中、タグありの商品は145.5%もの増加を見せました。8月も引き続き両者の差は広がっていきます。タグありの商品は34%の増加があったものの、タグなしの商品は26%も売り上げを落としてしまいました。

 

平均では、タグなしの商品に比べてタグありの商品のほうが66.3%高く売り上げを増加させています。

 

結論

 

今回のケーススタディで、予想していた通り各商品へのタグ付けはECモールにおけるパフォーマンスを向上させることが明らかになりました。試験期間中、タグありの商品はタグなしの商品と比べて3つのKPIー売り上げ、PV数、ユニークユーザー訪問数ーに大きく差をつけました。

また、長期期間のケーススタディの結果、前回の3か月間のケーススタディよりさらに期待を上回る効果が見られたことで、継続の効果も実証することができました。

 

LISUTO(株)では他にも、大規模雑貨店, 公共機関, 有名スポーツブランド, 大手アウトドア用品店などの企業と同様の検証を行っています。AIタッガー™によるタグ付けの効果は無料で検証することが可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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